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​たとえばこんなのやってるよ

​その1

機能性も素晴らしいが厚手のコットンが結局一番防御力が高い。最近は各社いろんなハイテク素材を開発していることもあって選択肢も増えたが、

雰囲気とか考えるとまだまだコットンベースのモノのがいい。

このコートもそう、ヘビーなコットンにオイルドを思わせるような質感処理を施した「FINAL HOME」の逸品だ。

災害や戦争、失業等で家を無くしてしまった時でも使える「究極の家」をコンセプトにしたブランドで、昔から結構好きだった。

​シンプルだけど襟元や3通りで使えるポケット等各所に気の利いた機能が付いている。

このままでも十分シンプルで使えるとは思うがもうちょっと、

スッキリしつつもこう、なんか面白い感じに出来ないかな?

​よし、早速帰って嫁に見せてみよう。

いつものように仕入れに出向きながらふらふらと

いろんな商品を物色していると、

ちょっとおもろいジャケットを見つけた。

ヘビーコットン生地のハーフコートだ。

キャンプとかに行くと付いて回るのが

焚火時の火の粉問題。高性能なナイロンジャケットは

​旦那

​さて、このジャケットをどうしてみようかな。

良い綿、男っぽい素材。

なかなかえーやん、なモノを旦那が持って来た。

襟の付け方が直線的で男前だー!

というわけで、今回は個人的に襟の付け方がかなり気に入ったので、

そこをより見せれるようにとりあえずノーカラーに。

すげえ良い!いろんな男(旦那含む)にジャケットを着せたところを想像してたら湧いてきたよ。

チャイナボタンつけたくなっていたよ。

アウトドアではお馴染みのパラコードで、“釈迦編み”という名のありがたーい編み方のボタンを作り、、、できあがり!!

“男”というより“漢”っぽいジャケットの完成です。

​嫁

その土地が持つ独特の空気感を感じるのが漠然とした“わくわく”をくれるのだ。

そんな休日、ふらっと立ち寄ったお店で見つけたニット。
​柄と糸の太さがなんかいい。なんかふわふわしてるし。​
このぼてっとしたシルエットもいい。

昔ながらのそれこそ“普通”のニットだが、

こいつが俺に何か囁きかけているのがわかる。俺はとうとう服と会話が出来る領域に来てしまったのか...。目を閉じてよーく耳を澄ませてみる...。

「ケンコバってハリガネロックのユウキロックと昔コンビ組んでたんだよ!」

まじか...。

いや知るかっ!

とりあえずこのふわふわした感じのニットをもうひと捻りできないかな...。

よし帰って嫁に頼んでみよう!

​その2

休みの日は知らない街をぷらぷらと歩くのが好きだ。
特に何をするわけでもないが、

全く知らない道を歩き、

知らない店に入ってみる。

小学生の頃から止める事が出来ないちょっとした“冒険旅”

​旦那

それじゃこのかわいいニットくんをどうしてやろうか。

旦那が勝手にどっか行って

なんか買って帰って来た。

彼には“収集癖”という

とんでもない病がある。​

もういい加減慣れだがはじめの頃は

マジでぶっとばしてやろうかと思ったもんだ。

今回もまたなんか無駄なもん買って来たんだろうなあ、

と思ってみて見れば。まあまあ可愛いニットを持ってやがる。

いいじゃん。

というわけで結果シプルに見えるけど大きな改革をしてやった。

全体的に丸みを帯びており腰裾に向かって狭くなるシルエットが特徴的な

太編みニットだが、両サイドの腰裾部分から脇にかけて

大きく広がるスナップリブにする事で

お腹周りの裾をフラットな開きに出来るように。

リブはニットの柄に併せてカーキにしてみた。

これでインナーのシャツを横からチラ見せ(死語)する事もできるし

状況に応じてスナップ止めで元のシルエットに戻す事も出来る。

​女子力アップは必須だ!

​嫁

te3

その3

一仕事終えて嫁の作業場を片していると、

ばらばらに散らばっている生地が目に留った。

今までの商品で使った生地の端材や

サンプルで頂いた生地、気がついたら何故かある

意味不明なモノ等etc...。

生地もいろーんなもんがあるけど、やたらカーキ多いなあ...。

などと勝手に関心しながら切れ端や織り方等をしげしげと見ていたら

“ふと”思い付いた。

この脈絡の無い生地達をぜーんぶくっつけてなんか出来ないかね?

ぱっと浮かんだのが「キングスライム」

ご存知RPGの金字塔ドラゴンクエストに出て来るあのスライムが集合した合体モンスターだ。

うん、イメージは完璧だ。

あとは肝心の“嫁”がやってくれるのかどうか...。

ドラクエの話とかしても右から左へ受け流されそうなのでここはプレゼンが非常に大事なところだ。たぶん、大変だろうし...。

よし、今日はプリン買って帰ろう。

​旦那

​うーん...このまとまりの無いヤツらをどうやって組み立てよう...。

旦那が作業場からにこにこしながらたっくさん生地の切れ端持って来た...。

「これでなんかこう、合体!みたいなのできないかな?」

知るか!毎回おだいが抽象的なんだよ、しかも“合体”って釣りバカかよ!

​西田敏行ノリか?はあ?とか昭和なテンションになりつつもまあ見てみる。

しかしあれだな、カーキ多いな!色んなカーキあるな!

とか思っていたら並べはじめ、さらに合う色を探しはじめ、だんだんつなげはじめ、、、

気がついたらまあまあなサイズになっていた。

どーしよーかな。。。

え、これ、エプロンでしょ。

エプロンが可愛いに決まっている!的なノリで出来てしまいました。

後先考えずに作ったので、素材が混ざりすぎて洗うのはヤバそうだけど。

​まあそこも味だと思ってくれる寛大な人を募集中。

​嫁

​こんなかんじでやってます。

MANIKA FACTORYがお送りする“古喜利”商品は全て、古着や端材等をベースに構築される1点物です。

そしてその1点物の商品には、それぞれ旦那と嫁のくだらないストーリーが付随します。

旅先で起こる“一期一会”のように、

これら“古喜利”を楽しんで頂き、

あわよくば皆様に使って頂けたらこれ幸いでございます。

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